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INTERVIEW
2021/2/18

「オフライン広告の価値の見直しを」広告の選択肢を広げていく挑戦

株式会社ビズパ加藤 誠也

広告業界で活躍をされているプランナーの方々からお話を伺うPLANNERS INTERVIEW。
第一弾はオフライン広告の可能性を模索し続ける加藤誠也さん。
加藤さんがこれまで歩んできたキャリアから、ご自身の企画を考える上で心がけていることまで、さまざまなことを伺いました。


加藤様が広告業界を目指すこととなったきっかけを教えてください。
転職がきっかけでした。私は2018年卒で、元々新卒では大手食品メーカーに入社、配属地である新潟県内で営業職として販売業務をしていました。入社から1年ほど働き、自分のスキルアップやもっと刺激的な経験がしたいと思い、当時サービス立ち上げ前だった今の会社に創業メンバーとして入社。就活時代も転職活動中も「広告業界」に絞ったりはせず、ワクワクすることにチャレンジする軸で動いていましたので、今でこそ広告の魅力に取りつかれていますが、殆ど知識がないところから広告業界のキャリアをスタートしています。


現在、加藤様はどのようなお仕事をされているのでしょうか?
株式会社ビズパで広告のプラットフォーム BIZPA を運営しており、私は主にBIZPAの運営に関するフロント業務と、一部メディアプランナーとしてクライアント様に広告提案を行ったりしています。また、弊社運営のオウンドメディア ビズパメディア で記事執筆・編集等も行っています。

BIZPAは、簡単に言うと「全国の広告メディアの比較・検索サイト」です。屋外看板やデジタルサイネージ、紙媒体や店舗内ポスター、交通広告など幅広いオフライン広告や、Web広告など3,300以上のメディア(2021年2月時点)を掲載、カンタンに各広告媒体の情報を検索・確認することができます。あらゆる広告から自社に合った最適な集客手段を見つけることが可能で、経営者は本業に、マーケターや広告担当者は企画制作や効果分析に集中して頂けます。


好きな広告やプロモーションの事例について教えてください。
ここ半年くらいの事例だと、2020年の秋ごろに話題となった、JR中野駅のカニ広告は好きでした。広告と言っていいのか正直微妙なところではありますが、中野駅構内に大量発生したカニに度肝を抜かれた方は多いのではないでしょうか。

(JR東日本『会いたい北陸のかにキャンペーン)


あと、2021年に入ってから六本木駅、新宿駅のメトロプロムナードで掲出されたウォンテッドリーの「ビジネス界の遺物展」も良かったですね。「今の当り前」を「旧時代のありかた」として捉えた本広告では、自分たちの“当り前”を見直す良いきっかけとなりました。

(Wantedly『#つながり方改革』)


2月上旬に行われた渋谷駅の「墾田永年私財法」も強烈でした。
明治が受験生を応援する企画で実施した本広告でしたが、ネットを中心に大拡散。その要因となったのが、東京都総合防災部のツイートだったというのが面白いですよね。



ちなみに、ヤフーリアルタイム検索で「墾田永年私財法」を調べてみると、2月2日の関連ツイート数が175件に対し、東京都総合防災部が発信した2月3日には2,916件と、その伸びの高さがお分かりいただけるかと思います。オフライン広告の面白さってこういった反応が期待できるところですよね。

(明治プロビオヨーグルト『"受験生あるある"屋外広告』)



日常の企画業務において、心がけていることを教えてください。
私は普段メディアプランニングがメインですので、企画立案については正直素人です。
第0回(β版)STARTUP PROMOTE AWARDには、自分のスキルアップと趣味の一環で、今回応募させて頂きました。

メディアプランニングで心がけている事は「多様な選択肢をお出しする」ことです。今回、株式会社douzo様への提案に「学生団体発行のフリーペーパー」を入れさせて頂きました。頂いたフィードバックでも「そもそも選択肢になかった」なんて声を頂きましたが、そもそも「知られていない」広告媒体って世の中に数えきれないくらいあります。

広告の選択肢はテレビや雑誌、交通広告、運用型の広告だけではありません。高級マンションのエントランスサイネージや人力車広告、地域密着のフリーペーパーなど、世の中には知られていない費用対効果に優れたメディアが沢山あります。もちろん、クライアント様の要望や予算感によって提案する幅の上下はありますが、弊社が提案するメディアプランニングでクライアント様の選択肢を狭めすぎないよう心がけています。


今後の広告やプロモーション領域は、どのように変わっていくと思いますか?
オフライン広告の価値が見直されてくるのではないかと思っています。弊社にご相談いただいているクライアント様の声を聞いていると、リスティング広告やFacebook広告などのWeb系の広告は、入札単価やCPAが悪化(上昇)気味とのこと。現に、経済産業省の統計では、Web系の広告は2020年12月に2006年の統計開始以降、初めて単月1,000億円を超えるなど、コロナ渦の中でもWeb系の広告に予算を投下する企業が増え続けています。

実は、弊社でも、「Web系の広告が上昇して予算を見直している」「オフライン広告についても選択肢として考えたい」といったご相談が増えています。今後、オフライン広告とミックスした広告施策でトータルでCPAを下げたり、膨張するWeb広告に対して再度メスを入れる企業が増えてくるのではないかと考えています。

今回インタビューにてお話をしてくださった加藤誠也さんのTwitterアカウントはこちら